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【神奈川】

川崎と沖縄 結んで95年 県人会 27、28日に初の「オリオン祭」

「川崎・沖縄オリオン祭2019」を主催する川崎沖縄県人会の比嘉孝会長(中)ら=川崎区で

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 川崎市川崎区にあった紡績工場で働く沖縄出身者たちが創立し、九十五年の歴史がある川崎沖縄県人会は二十七、二十八の両日、物産展や琉球舞踊を披露する「川崎・沖縄オリオン祭」を初めて開催する。会場は紡績工場跡に整備された川崎競馬場。いわば発祥の地から、川崎で育んできた沖縄文化を発信する。 (石川修巳)

 川崎沖縄県人会の創立は一九二四(大正十三)年。川崎町と御幸村、大師町が合併して誕生した川崎市と同い年で、全国にある沖縄県人会の中で最も古い。

 県人会や川崎区資料によると、川崎競馬場の敷地にはかつて二千人もの従業員が働く紡績工場があり、そこで多数を占めたのが沖縄出身の女性たち。やがて親類も川崎に移り住むようになったという。

 しかし関東大震災で工場が倒壊し、多くの従業員が犠牲に。経済的にも困難を極めた時代のため結束し、翌年の県人会発足につながったという。現会長の比嘉孝さん(72)は「沖縄には『ゆいまーる』と言って、お互いに助け合う精神がありますから」と語る。

 一九五〇(昭和二十五)年には川崎沖縄芸能研究会を結成。故郷をしのんで演じられてきた沖縄民謡、舞踊などの伝統芸能が川崎に根づき、県指定の無形民俗文化財にもなっている。

 オリオン祭では、沖縄そばや泡盛などの販売のほか、これまでの歩みを紹介するパネル約三十枚も展示する。県人会会員で、フリーライターの屋良朝信(やらとものぶ)さん(69)が監修し、沖縄から紡績工場に就労した当時十五歳だった女性にも着目。新たに家族に取材した内容を加え、川崎と沖縄のつながりをたどれるようにするという。

 両日とも午前十時〜午後四時。会場は川崎競馬場内馬場芝生広場で入場無料。問い合わせは川崎沖縄県人会=電044(233)8584=へ。

沖縄で2016年に開催された「世界のウチナーンチュ大会」に参加した川崎沖縄県人会(屋良朝信さん提供)

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