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【神奈川】

大学生と高校生の男子2人で乙女文楽 来月4日 川崎・ひとみ座公演

本番に向けて細かい動きを確認する冨木さん(右)と森さん=中原区で

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 川崎市内の男子大学生と高校生が5月4日、中原区井田を拠点とする人形劇団「ひとみ座」の第1スタジオで、劇団が伝承する伝統芸能「乙女文楽」を披露する。2人は小学生のときから乙女文楽を学び、発表会の出演経験はあるが、有料の舞台に臨むのは初めて。「お金を払って見てもらう以上、恥ずかしくない舞台にしたい」と練習に励んでいる。 (大平樹)

 二人は、中原区の大学一年生冨木義之さん(18)と、高津区の高校三年生森和輝さん(17)。

 公演を行う公益財団法人現代人形劇センターによると、乙女文楽は、三人で一体の人形を操る文楽と異なり、一人が一体の人形を操る。首と胴、足を金具やひもで人形とつなぎ、細かい動きで登場人物の感情を表す。乙女文楽の名の通り、劇団では女性だけが演じており、若い男性が舞台に立つのは異例。

 二人は五月三、四の両日にあるひとみ座の定期公演の中で、四日の「傾城(けいせい)阿波の鳴門 順礼歌(じゅんれいうた)の段」を演じる。母子の別れを描いた作品で、冨木さんは母親、森さんは娘の人形を操る。

 四月二十一日、劇団で行われた稽古。母子が抱き合って泣く場面では、首や体を細かく震わせることで人形に動きを伝えて悲しみを表現。中腰を続ける場面もあり、二人の額にうっすら汗がにじんだ。指導者から「頭の位置が違う!」「なかなかいいよ」などと、厳しい言葉と励ましが飛んだ。

 森さんは七年間、冨木さんは五年間、夏休みの乙女文楽講座で学んだ。約三十分間の「傾城〜」は、講座の発表会で他の参加者とパートを分けて演じた経験はあるが、二人で演じきるのは初めて。

 森さんは「少し首を動かしただけでも人形に伝わる。目だけで周りを見なければいけないから目が疲れる」、冨木さんは「動きをきれいに見せるために、自分が無理な体勢になってしんどい」とそれぞれ苦労を語った。それでも「緊張しているけど、期待して見に来てくれるならうれしい」と声をそろえた。

 五月四日午後一時から、二人による「傾城〜」と、ひとみ座による「二人三番叟(ににんさんばそう)」が上演される。料金は二千三百円。同三日は両演目ともひとみ座が上演し、午前十一時と午後三時の二回公演。料金は三千三百円。いずれも前売り五百円引き。問い合わせは、現代人形劇センター=電044(777)2228=へ。

 

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