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【神奈川】

加藤令和さん、改元その時 穏やかに自分の名前かみしめ

加藤令和さん(右)と万葉集の研究を続けている母親の純子さん=川崎市宮前区で

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 新元号「令和」が一日に発表され、名前が「令和」という人は全国で一躍、時の人となった。川崎市宮前区の会社役員加藤令和(れいわ)さん(47)もその一人。発表当時、テレビ局の取材対応に追われたが、それも沈静化。新元号が施行される五月一日は、穏やかな中で迎えられそうだ。 (安田栄治)

 加藤さんは発表の時、横浜市内の会社にいて、妻からの電話で新元号が「令和」であることを知った。直後から、知人や仕事関係者からの電話が相次ぎ、居ても立ってもいられなくなり、両親が住む川崎市内の実家に向かった。

 「凜(りん)として美しい響きがある令と、なごやかな和で、次の時代を生きる者にふさわしい名前」と両親から名前の由来を聞いていたが、あらためて父親の景(けい)さん(84)と話したくなった。

 母親の純子(すみこ)さん(76)は万葉集の研究を半世紀近く続けており、加藤さんは「万葉集から付けられた名前ではないが、新元号と不思議な縁を感じた」。純子さんは「名前は夫が提案し、響きが明るくてきれいで国際的にも通用すると思い、すぐ賛成しました」と命名当時を振り返る。

 新元号の発表当日はテレビ局の取材が三件も重なった。だが、その後の取材はすべて断り、静かな生活を取り戻そうとした。病院の受付などで「加藤令和さん」と呼ばれても、加藤さんは「周囲の人はどう思っているか分からないが、小さいときからの名前なので意識はしていない」と普段通りに過ごしている。

 一度だけ「令和」の文字が入ったTシャツでも着ようかと考えたことがあったそうで、「娘と息子に反対されました」と苦笑いを浮かべる。

 「小さいころから友人にも『れいわ』と呼ばれ、親には良い名前を付けてもらった。新元号は、自分の名前をかみしめるいい機会になっています」と話している。

 

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