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【神奈川】

県内交番 470→400カ所に再編 県警、20年度から10年かけ統廃合

真金町交番との統合により、一昨年3月に別の場所に新築された浦舟町交番。交番再編は急務の課題になっている=横浜市南区で

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 県警は2020年度から10年かけ、県内470カ所の交番を約400カ所に再編する基本計画をまとめた。現行では人手が足りず、不在になりがちな交番が多くある。統廃合で人員を集約し、事件や事故への対応力を強化する。 (土屋晴康)

 県警地域総務課によると、県内の交番勤務は二十四時間体制で、一組三人以上が三日交代で回すことになっている。ただ、実際には三百弱の交番で最低九人の定員を満たせず、出動時は不在になる場合が少なくない。富山市と仙台市で昨年、交番の警察官が刺殺される事件が相次ぎ、同課の担当者は「警察官の安全面からも、複数で事案に対応できる人員配置は欠かせない」と説明する。

 県警の警察官は二十年で約二千人増えた。一方で、急増するニセ電話詐欺や児童虐待などの対応に人員を割かれ、交番勤務に厚く充てるのは難しい。

 交番の老朽化も進み、全体の約20%の百十カ所が築四十年を経過。三十年以上だと45%を超える。建て替えられるのは年二〜三カ所で、老朽化のペースに追いついていない。県警は、公共施設に入る「ビルトイン方式」などコスト面を考慮した手法も検討していく。

 県警にとって、初めての大規模な交番再編。地域に身近な存在だけに、過去の統廃合では「建物と赤色灯だけでも残してほしい」といった声があった。県警は今夏までに人口や事件事故の件数、地域の特性を踏まえ、来年度の統廃合の対象となる交番十カ所の選定を進め、住民への周知を始める。

 

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