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【神奈川】

バラの香り 傘袋開発 平塚の異業種連携で実現

バラの香りがする傘袋を共同開発した(左から)横田さん、片山さん、舘岡さん=平塚市役所で

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 平塚市で業種の異なる三事業者が協力し、「バラの香りがする傘袋」を開発した。環境への配慮などから「傘を長く使ってほしい」という願いを原点に、購買意欲を促進する付加価値として市内で生産が盛んなバラを結び合わせ、ユニークな商品を生み出した。 (吉岡潤)

 生地の表面全体に、バラの香りが詰まった樹脂製のマイクロカプセルを無数に印刷。こすると、直径約十ミクロン(一ミクロンは一ミリの千分の一)のカプセルがつぶれて香りが漂う仕掛けだ。

 傘の製造販売「こばり」の片山浩江さん(57)によると、日本は一人当たりの傘の所持数世界一。手軽に購入できるビニール傘の本数が五割を超える。一方、傘立てに置いておくと盗まれたり、電車などに忘れて大量のごみになったりする。

 着目したのが傘袋。傘を携帯できて、盗難や置き忘れを防げる。しずくを周囲に振りまかず、「気遣い」「優しさ」にもつながる。ただ、傘袋は面倒くさがられる。そこで飽きられないよう、香りを付けることを考えた。

 「日本カプセルプロダクツ」の舘岡祐幸(ひろゆき)さん(47)に相談し、バラ農家の横田敬一さん(53)に協力を求めた。平塚はかつて生産量日本一だったこともある「バラのまち」。三人は市が新事業創出や新商品開発のために発足させた「産業間連携ネットワーク」の会員だ。

 農薬を使わない「食用バラ」を生産する横田さんは四種類のバラを組み合わせて平塚の風土や景観をイメージした「さっぱりした香り」に調え、「ひらつかローズ」と命名。舘岡さんが傘生地に付着させた。「雨の日も快適に過ごせると思う」と片山さん。異業種連携に、三人は「全く知らないことを知ることができた」「刺激になった」と声を弾ませた。

 香りは三カ月から半年ほど持つといい、半分に折って折りたたみ傘にも使える。デザインは十六種類あり、千六百二十円。問い合わせは、こばり=電0463(21)3489=へ。

 

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