東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

芸術と技の結晶 箱根で企画展 ピカソらデザイン ガラス彫刻紹介

シャガールがデザインした幻想的な作品=箱根町で

写真

 箱根ガラスの森美術館(箱根町)は、「ピカソ・シャガールたちのヴェネチアングラス彫刻展」を開いている。絵画の巨匠らが描いたデザインを基に、イタリア・ベネチアのガラス職人が制作したガラス彫刻や資料計約70点を展示。芸術家とベネチアングラスのコラボは珍しく、大規模な企画展は国内で初めて。日本初公開の作品も多い。 (西岡聖雄)

 千年以上の歴史を持つベネチアングラスのデザインは伝統的に、ガラス職人が手掛けてきた。第二次大戦後、新風を吹き込もうと地元のアートディレクター故エジディオ・コスタンティーニが著名な芸術家に呼び掛け、ピカソやシャガール、ジャン・コクトー、ジョルジュ・ブラックらが斬新なデザイン画を提供した。

 スペイン出身のピカソは「TORO(雄牛)」や、ほほ笑みを浮かべる女性の座像などを描いた。完成したガラス彫刻を見たピカソは感激し、コスタンティーニを抱き締めて何度もキスしたという。馬や農民らをデザインしたシャガールの作品は、幻想的な世界が立体的に迫ってくる。

 八月二十五日まで、小中学生から牛のデザインを募り、最優秀賞をベネチアのガラス職人が作品化する「ピカソに挑戦」も併催。完成後は芸術家の作品と並べて公開する。岩田正崔館長は「本場のガラス職人と共同制作できる貴重な機会。ピカソの卵を発掘したい」と応募を呼び掛けている。

 彫刻展は十一月二十四日まで。入館料は一般千五百円など。問い合わせは美術館=電0460(86)3111=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報