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【神奈川】

顔はめパネル、本業に 雑貨店を今月末卒業 新丸子の店主・佐藤さん

新作を手に「髪の毛の分け目に苦労した」と話す佐藤由紀さん=中原区で

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 川崎市中原区の東急線新丸子駅近くで雑貨店を営んできた佐藤由紀さん(40)が、特技の「顔はめパネル」製作に本腰を入れるため、今月末で店を畳む。「店を飛び出し、いろんなことにチャレンジしたい」と張り切る。 (小形佳奈)

 「お店に行って話すのが息抜きだったのに」「decoさん(佐藤さんの愛称)に会えなくなる」。四月初め、店のホームページで閉店を告知すると惜しむ声が相次いだ。「モノだけじゃなく、場も提供していたのかな」。新作の「令和おじさん」「新一万円札」の顔はめパネルを手に、佐藤さんがほほ笑む。

 二〇一一年末、夫で会社員の新之介さん(42)と、当時生後五カ月の長女朱莉(じゅり)ちゃん(7つ)の三人で、東京都内から区内に転居。一三年六月に雑貨店「Common Life」を開いた。全国各地の作家のアクセサリーや食器を扱い、みそ作りやクリスマスリース制作など、季節ごとにワークショップも開いてきた。

 四年前の秋、駅周辺の飲食店などと連携して二カ月に一度、特別メニューを提供するマルシェを始めた。佐藤さんは市内産の野菜を取り寄せて販売することにし、「お客さんが自分の顔をはめた写真を会員制交流サイト(SNS)で拡散してくれればPRになる」と、野菜をかたどった顔はめパネルを製作。

 その後、幸区の夢見ケ崎動物公園の動物、多摩区の多摩川河川敷で毎年七月に行われる「かわさき色輪っかつなぎ」など市内の名所や催しにちなんだ作品をSNSで公開すると、イベント主催者から、依頼が舞い込むようになった。

 全国各地を「顔はめ」して歩く愛好家とも知り合い、半年ほど前から「顔はめ文化をもっと広めたい」と考え始めた。今後は時事ネタに即応した顔はめパネル製作を加速させ、出張教室も開きたいという。

 家族三人で引っ越してきた時、知り合いはゼロ。店を開いて六年で多くのつながりができた。マルシェやワークショップなど、街と人をつなぐ催しは今後も開くつもりで「場所を探しています」。

 営業時間は午前十時から午後六時。日、月曜、二十五日は休み。十八日に、閉店前最後のマルシェを開く。ラディッシュ、春キャベツなどの市内産野菜を販売する(売り切れ次第終了)。問い合わせはCommon Life=電044(920)9891=へ。

 

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