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【神奈川】

歴史を語る蓄音機 日本コロムビアが寄贈 「レコード発祥の地」川崎のマンションに

「レコード発祥の地」にあるマンション内のギャラリーに、日本コロムビアが寄贈した蓄音機「ユーホン1号」

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 日本で初めてレコードを製造した日本コロムビア川崎工場があった縁で、「レコード発祥の地」とされる川崎市川崎区港町のマンションに、蓄音機やSPレコードなどが同社から寄贈された。心に残る名曲のレコードがこの地で製造され、全国に広がった歩みを物語る品々として、区役所が選定する「産業文化財」にも登録された。 (石川修巳)

 京急大師線港町駅北口のマンション「リヴァリエ」B・C棟管理組合が十一日、日本コロムビアから寄贈を受けた。B棟一階のカフェギャラリーに展示しており、午前九時〜午後五時には専用出入り口から一般来訪者も見学できる。

 寄贈されたのは、一九一一年発売の蓄音機「ユーホン1号」とSPレコード▽アナログレコードプレーヤー「DENON DP−70L」とLPレコード▽世界的なヒット商品になったCDプレーヤー「DCD−1500」とCD−の三セット。

 このうち、ユーホン1号は国産初のホーン内蔵型蓄音機。ぐっと小型化され、宮沢賢治も愛用していたとされる。

 日本コロムビアによると、これまでも川崎工場で製造されたテレビ、ラジオなどをギャラリーに貸し出してきたが、レコード発祥の地を物語る常設展示への切り替えに当たって、蓄音機などの寄贈を決めた。

 区役所資料によると、一九〇九年四月に操業を始めた日本コロムビア(当時の日米蓄音機製造)の川崎工場は、川崎に進出した近代産業の草分け的存在。翌五月には、国産第一号の円盤レコード(SPレコード)を発売した。

 作曲家古賀政男さんが手がけた「古賀メロディー」、美空ひばりさんのヒット曲など、時代を彩るレコードの数々がこの地で製造されたという。

 日本コロムビアの斉藤徹さんは「多くの方々にレコード発祥の地を知っていただき、その歩みに思いをはせてもらえたら」と話している。

 

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