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【神奈川】

箱根警戒レベル2「長期化しなければ…」 大涌谷立ち入り禁止 観光業界に不安

ロープウェイの運休を伝える箱根湯本駅=箱根町で

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 箱根山の噴火警戒レベルが1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げられた十九日、多くの人出でにぎわう箱根町の観光業界に不安が広がった。 (西岡聖雄)

 想定火口域がある観光名所の大涌谷は立ち入り禁止となり、火口域上空を通る「箱根ロープウェイ」は同日の終日運休を決め、代行バスを走らせた。担当者は「前回噴火した四年前に激減した観光客が戻っていたので残念。いつまで運休するかも決まっていない」と声を落とした。

 大涌谷で飲食店を営む女性は「十九日午前四時ごろに町役場から立ち入り禁止の電話があった。前日まで普段通りに営業していたので寝耳に水。四年前の噴火では一年三カ月休業した。今回は長期化しなければいいが」と心配していた。

 四年前の立ち入り規制は、火山ガスに水を混ぜて温泉をつくる大涌谷の蒸気井(じょうきせい)が、制御できない暴噴状態になってから始まった。火山活動で地下の圧力が高まったためだ。蒸気井の管理会社によると、蒸気井は今回、暴噴しておらず、噴気量に変化はないという。

 大涌谷の火山ガスを定期的に調べている東海大の大場武教授(火山化学)は三月初めの調査で、四年前にできた新火口近くの二酸化硫黄の濃度が増え始めているのを確認した。「マグマの周りの地盤にひびが入り、マグマ由来の二酸化硫黄が地表に漏れ出ていることを示す。蒸気井が暴噴していないので、水蒸気噴火を起こすほど高圧ではないと思うが、活動は始まったばかりで、しばらく様子を見る必要がある」と指摘した。

 

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