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【神奈川】

学び生かし男性救命 宮前消防署、女子大生に感謝状

感謝状を手にする古正さん(右)と贈呈した宮前消防署の砥石署長=宮前区の宮前消防署で

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 心肺停止状態の男性に応急処置をして救命につなげたことから、日本体育大学保健医療学部救急医療学科三年の古正凪沙(ふるしょうなぎさ)さん(20)=川崎市宮前区=に、宮前消防署が二十三日、感謝状を贈った。

 古正さんによると、四月二日午後五時半ごろ、区内の路上に停車中の乗用車の中で、心肺停止となった五十代男性に妻が心臓マッサージをしているのを目撃。帰宅途中で一度は通り過ぎたが「人を助けたいと思ったから、いま大学で学んでいる。奥さんがするより私がした方がいいと思い、引き返した」という。

 一一九番通報から約五分後に救急隊が到着するまで両手で胸を押す胸骨圧迫を三分近く繰り返した。「(男性は)泡を吹き、息をしているか分からなかった。この状況で(胸骨圧迫を)していいか不安はあった」と振り返った。

 古正さんは一年生とき、実習中に心肺停止した人を搬送する救急車に偶然乗り合わせ、胸骨圧迫の処置を体験。「その経験が生きた」と話している。

 中学二年のときに四十代後半だった父親を病気で亡くした。「男性は父と同じ世代だったので余計に助けたいと思った」。将来は救急救命士などの仕事に就きたいそうで「今回の経験は自信になると思う」と語った。

 男性はその後、入院治療を受けたが、後遺症はなく社会復帰できたという。砥石(といし)勝美署長は「偶然に通り掛かった際の勇気ある行為が男性の救命につながった」と話している。 (安田栄治)

 

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