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【神奈川】

大山の豆腐「おいしかったと伝えます」 伊勢原の宿坊で台湾の中学生が手作り体験

武田さん(左)が豆腐を作る様子をのぞき込む台湾の中学生=伊勢原市で

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 台湾・台北市の中学生五十二人が伊勢原市を訪れ、大山の宿坊で豆腐作りを体験した。同市は、日本遺産に認定されている「大山詣(まい)り」の歴史を生かした「宿坊体験型教育旅行」の受け入れを進めており、海外からは初めて。生徒らは豆腐が出来上がる様子に目を凝らし、豆腐づくしの料理をおいしそうに平らげた。

 市によると、台湾とは民間レベルで交流があり、大使館に当たる台北駐日経済文化代表処の横浜分処(横浜市)に観光PRなども行ってきた。台北市立忠孝中から連絡を受け、伊勢原市立中沢中での中学生同士の交流に加えて「思い出に残る経験を」と大山訪問を組み合わせた。

 忠孝中の生徒は中沢中から大山へ移動。江戸時代から参詣客が泊まってきた大滝荘たけだ旅館で、十七代目主人の武田安司さん(63)や市観光協会の志村功事務局長(63)が出迎えた。

 志村事務局長は、大山を「今の人がディズニーランドに行くように江戸時代に多くの人が訪れた」と説明し、画家ゴッホの作品にも描かれ、良質な水で作られる豆腐が江戸時代から名物であることなどを紹介。武田さんの手ほどきを受けた生徒らは煮立った豆乳に、にがりを混ぜて豆腐を手作りした。

 三年の魏善〓(ぎぜんいん)さん(15)は「台湾ではできない珍しい体験だった。伊勢原はとてもきれいで静か。帰ったら豆腐がおいしかったと必ず伝えます」と笑顔。陳澤民(ちんたくみん)校長(52)も「おいしい料理と長く続く歴史を知って勉強になった」と語った。

 武田さんと志村事務局長は「若い感性で大山や豆腐料理を発信してもらい、伊勢原の魅力が海外にも広く知られるようになれば」と声をそろえた。(吉岡潤)

 ※〓は竹かんむりに均

 

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