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【神奈川】

ベトナムへの中古自転車寄贈 17年で1万2500台 活動に区切り

日本ベトナム友好協会川崎支部がつくった報告書

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 日本ベトナム友好協会川崎支部は、川崎市内の放置自転車を整備してベトナムに贈る活動を終えることを決めた。二〇〇一年の支部発足以来、十七年間で計一万二千五百台を贈った。支部は今後、日本で暮らすベトナム人に、日本語を教えるボランティアなどに力を入れていく考えだ。

 支部によると、自転車はベトナムの貧困家庭や学校から遠い場所に住む子どもたちに役立てられてきたが、同国の輸入禁止品目に中古自転車が含まれるようになり、今年五月に活動終了を決めた。宮原春夫支部長(76)は「現地ではニーズがあり、認可を受けて続けてほしいという要望ももらった。自分たちも続けたかったが難しかった」と話した。

 自転車の寄付を始めた当時、市内の主要駅前には放置自転車が多く、市が撤去して引き取り手がないものは有料でスクラップにしていた。そんな自転車の中から状態の良いものを選んで整備し、コンテナに積んでベトナムに贈ってきた。年間二千台近く贈った年もあったが、近年は放置自転車が減り、最後となった昨年は二百台にとどまった。

 宮原支部長は「今後も両国の友好につながるように、ベトナムの人には日本の言葉や文化を教え、日本人にはベトナムのことを伝える活動をしていきたい」と話した。

 国内で働くベトナム人は急増している。厚生労働省によると、昨年十月末時点では約三十一万七千人で外国人労働者全体の21・7%を占め、中国人に次いで二番目に多い。技能実習生に限ると、国別で最多の十二万五千人に上る。

 支部は区切りとして、活動を始めた経緯や実績を振り返る報告書をつくり、市役所や市国際交流センターなどに配った。閲覧希望などの問い合わせは、日本ベトナム友好協会川崎支部=電044(246)6823=へ。 (大平樹)

 

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