東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

元銀行員“笑い”奮闘中 芸名「参遊亭遊助」・豆生田信一さん

写真

 英語の落語で外国人観光客を楽しませたり、地元の地域史を題材に演目を自作したり−。参遊亭遊助の芸名で活動する横浜市出身のアマチュア落語家豆生田(まめうだ)信一さん(61)=写真=は、銀行員時代の留学や駐在経験で培った語学力と企画力で、生まれ育った地のにぎわいに貢献しようと励んでいる。来月も新作落語を披露する予定だ。 (志村彰太)

 「英語の台本を見ながらでいいので、体験したい人はいますか」。今月上旬、豆生田さんは同市中区の飲食店「ヨコハマスリーエス」で新作落語「動物園」を日本語と英語で披露した後、客に呼び掛けた。

 三月から同店で毎月第一水曜に落語を演じる。「日本の笑いが世界にも通用すると証明したい」とし、外国人客に英語で「落語は日本の伝統的なエンタテインメント。手ぬぐいと扇子をさまざまな物に見立てるので想像してください」と付け加えた。

 豆生田さんは鎌倉市の栄光学園中高を卒業後、東京大を経て横浜銀行に入行。幼い頃にラジオで落語に親しみ、三代目三遊亭円歌さんの新作を親戚の集まりで披露したこともあった。昔から人を笑わせるのが好きで、大人になってからは定期的に寄席に通った。

 銀行員時代は米ミシガン大で経営学修士(MBA)取得後、ニューヨーク支店に勤め、帰国後は本店の企画畑を歩んだ。その傍ら、「一人オペラ」「海底からの中継」「ゴジラを中継するアナウンサー」といった宴会芸の腕を磨いた。

 二〇〇一年、綜合警備保障(現ALSOK)に転職。タイの子会社社長をしていた一一年、「ゴルフの付き合いの代わりに」と、日本人駐在員の家族らでつくる劇団に参加した。一四年の帰国後は練習時間の都合がつかず断念。「落語なら一人でできる」と考え、三遊亭遊三さんの落語教室に通い、高座に上がるようになった。

 昨年、ALSOKを退社した後は、結婚披露宴で新郎新婦の出会いや、中小企業の創業物語も落語にして披露している。横浜の歴史も題材にし、幕末の開港後に東海道と関内地区を結んだ横浜道の建設にまつわる逸話を落語にした。豆生田さんは「外国人や若い人、いろんな人に落語に親しんでほしい」と話した。

    ◇

 豆生田さんは七月二十六日午後六時半から、西区の宇宙棋院で開かれる駅前寄席で「横浜道物語」を披露する。ソフトドリンク付き五百円。出演情報は参遊亭遊助のホームページに掲載している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報