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【神奈川】

「麦の郷」の魅力伝えたい まつりに地域おこしの趣向 稲毛神社で15日

15日に「稲毛まつり」を境内で開催する稲毛神社=いずれも川崎区で

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 かつて「麦の郷(さと)」として知られた川崎の魅力を伝えようと、川崎市川崎区宮本町の稲毛神社は十五日、地域おこしの趣向を加えた「稲毛まつり」を境内で開く。農業振興とともに、川崎の魅力アップに取り組む人たちが集結し、新たな魅力発信地にする試みだ。 (石川修巳)

 稲毛神社によると、十五日は「崇敬会大祭(すうけいかいたいさい)」と呼ばれる例年の祭儀に加え、JAセレサ川崎の出張販売など、神社周辺にある飲食・物販の約十五店舗が境内に出店。ストリートミュージシャンの演奏のほか、夜はかがり火が照らす中で、狂言やオペラ、ジャズなどを楽しめるようにする。

 こうした趣向は、麦の郷だったことにちなんで地元を盛り上げようと昨年十二月、川崎区の旧東海道沿いにオープンした地ビール醸造所「東海道BEER 川崎宿工場」から着想を得たという。当日は同醸造所も地ビールを販売する。

 「『麦の郷川崎と川崎農業の周知』が開催テーマのひとつ。近世まで果樹の一大産地でもあった歴史的事実も、後世に伝えていくべきだと考えています」と神職の市川和裕さん。

 たとえば、川崎区池田の京急線・JR南武線八丁畷(はっちょうなわて)駅近くには、江戸時代の俳人松尾芭蕉が一六九四年五月、この地で詠んだとされる句碑がある。「麦の穂を たよりにつかむ 別れかな」。一面に広がる麦畑に、門弟たちとの惜別の思いを重ねたという。

 かつて稲毛神社の例祭が旧暦の六月十五日に行われていたのも、「麦秋祭として、麦の収穫を感謝する側面があったとみる研究者もいる」という。

 市川さんは「コンパクトで、インパクトのあるまつりにしたい」と語る。正午〜午後八時半。音楽イベントと飲食・物販は小雨決行、荒天なら中止に。問い合わせは稲毛神社=電044(222)4554=へ。

八丁畷駅近くにある芭蕉の句碑

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