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【神奈川】

灯台好き、城ケ島においで 城ケ島で灯台を観光振興に

ラッピングが施された城ケ島灯台=三浦市で

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 三浦市の城ケ島で、灯台を観光振興に生かそうという取り組みが進んでいる。島の西側にある城ケ島灯台は五月から全国初のラッピングが施され、東端に位置する安房埼(あわさき)灯台は建て替えに向け、公募で新デザインが決まった。誘客の呼び水に、と地元の期待は膨らむ。(北爪三記)

 梅雨の晴れ間がのぞいた十一日の城ケ島。日差しを受けて白く輝く城ケ島灯台の前で、観光客らが記念撮影をしていた。タイル張りの外観には、扉を開いた先に島から望む富士山がそびえるデザインの、三メートル四方のラッピングがある。

 地元の観光協会や区、漁協などでつくる「城ケ島活性化協議会」が観光客に楽しんでもらおうと、灯台を管理する第三管区海上保安本部の協力を得て五月一日からスタート。加藤治彦区長(81)は「観光客の反応はいい。両方の灯台を行き来して見てもらい、島での滞在時間が延びれば」と期待する。

 安房埼灯台は、老朽化による建て替えに向け、海保と協議会が四〜五月、市民らを対象に観光シンボルとしてふさわしいデザインを公募。百七点の応募から、野菜をモチーフにしたセラピスト深沢紗綾香(さやか)さん(37)の作品「とんがり屋根の灯台」が選ばれた。本年度内の完成を目指す。

 灯台を見直すきっかけは二〇一六年、両灯台が一般社団法人日本ロマンチスト協会(長崎県)と日本財団(東京都)による「恋する灯台プロジェクト」の認定灯台に選ばれたことだった。プロジェクトは、灯台を「ロマンスの聖地」と位置付け、観光資源として再評価しようというものだ。

 これを受け、城ケ島の観光振興を後押ししたい神奈川県は昨年三月、島のみはらし広場に両灯台への距離が分かるモニュメントを設置。海上保安庁では昨年四月、交通政策審議会が答申した第四次交通ビジョンに、灯台観光の推進を通じた地域貢献が盛り込まれた。

 一九七〇年ごろに二百万人を超えた城ケ島の観光客数は、二〇一一〜一四年は九十万人台に落ち込み、一七年に百四十万人まで持ち直したところ。城ケ島観光協会の前会長青木良勝さん(55)は「全国に灯台好きの人がいる。そういう人たちも巻き込んで大フィーバーを起こせたら」と話す。

 

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