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【神奈川】

川崎幸市場で育てムラサキウニ 廃棄野菜もぐもぐ養殖

川崎幸市場で廃棄するキャベツの外葉でムラサキウニを育てる実証実験に取り組む鈴木さん=いずれも幸区で

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 卸売市場でやむを得ず廃棄する野菜を使って、三浦半島沿岸に広く生息するムラサキウニを養殖する実験が、川崎市幸区の川崎幸市場(さいわいいちば)(南部市場)で行われている。目指すのは廃棄量の削減とともに、「市場育ち」となるオリジナル商品の開発だ。 (石川修巳)

 ウニといえば高級食材として知られるが、このうちムラサキウニは海藻類を食い荒らして、漁業に悪影響を与える磯焼けの原因の一つとされる。生殖巣と呼ばれる食用部分の実入りも乏しいため、売り物にもならず、駆除の対象になっているという。

 こうした「厄介者」ムラサキウニの養殖に、川崎幸市場の運営会社、川崎市場管理が五月下旬から挑戦を始めた。発案した鈴木庸平さん(32)は「市場ではキャベツの外葉など、廃棄する野菜が出てしまう。それをムラサキウニの餌にして、双方を有効活用したい」と語る。

 水産仲卸棟の空き店舗に約四百リットル入りの水槽を設置して、五十匹程度のムラサキウニを飼育。三年前から養殖実験に取り組んできた県水産技術センター(三浦市)の指導で、細めに刻んだキャベツの外葉を週二回くらい与えている。ウニはとげを動かし、キャベツを口に運ぶのだという。

 実は、今回は昨年に続く再挑戦になる。飼育を始めて二〜三日ですべて死んでしまった昨年の教訓から、氷を浮かべるなどして水温を二〇度程度に保ち、水質や塩分濃度などにも気を配っている。

 養殖開始から約一カ月。「手間はかかるけれども、試行錯誤しながら最初のハードルは越えられたかな」と鈴木さん。七月中旬まで養殖を続けて、ムラサキウニの実入りや食味を確かめるという。

ウニはとげにからんだキャベツを口まで運ぶ

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