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【神奈川】

障害福祉事業所、販売機会やりがいに 逗子で「ふれあいマーケット」

来場者でにぎわうふれあいマーケット=逗子市役所で

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 逗子市の障害福祉事業所が集まり、それぞれが作るパンや菓子、雑貨などを販売する「ふれあいマーケット」が十九日、市役所で開かれた。工賃アップなどの一助に、と市が始めた取り組みは三月に続き二回目。出店事業所からは、販売機会を得られるだけでなく、作り手のやりがいにつながるとの声も上がった。 (北爪三記)

 「いらっしゃいませー。お菓子いかがですかー」。市役所一階ホールに明るい呼び込みの声が響く。六つの事業所が午前十一時〜午後一時、各ブースに自慢の品を並べた。正午ごろには昼食を買い求める市民や職員らでにぎわい、終了時間前に完売するブースもあった。

 「今まで逗子の作業所が集まる場がなかった。いい機会です」。地域活動支援センター「リプル」(逗子一)の関谷彩子(さいこ)所長(46)は歓迎する。利用者十二人が登録するリプルは、焼き菓子とパンを製造。安心とおいしさを求めて国産小麦を使用するなど素材にこだわり、ラッピングも商品ごとにリボンの色の組み合わせを変える工夫をしている。

 普段は逗子銀座通りにある事業所で販売するが、「マーケットの場があればお客さんも入りやすい」と関谷さん。何より、利用者が買い物客と直接やりとりし、次々と売れていくのを実感できるのが「やりがいにつながり、職員も頑張らなきゃと思うんです」と笑顔で話す。

 福祉的就労の場である就労継続支援B型事業所「mai!えるしい」(桜山九)も、菓子工房で作った焼き菓子を並べた。販売は事業所に加え、県内の特別支援学校の学園祭などに出向くものの、「販路開拓が一番の悩みどころ」と職員の大房雅之さん(41)は説く。

 商品を置いてもらえないか、スーパーなどに掛け合ってもうまくいかなかったことも。大房さんは「工賃が上がれば、利用者の給料、生活の質を上げられる。こうした販売先があるのはありがたい」と言う。

 県のまとめでは、主にB型事業所を対象とする平均工賃は、二〇一七年度に月額一万四千七百七十三円、時間額二百十三円。ふれあいマーケットは十月と来年三月にも予定されている。

 

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