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【神奈川】

故かこさとしさんの創作の原点 きょうまで、複製原画など展示

川崎が創作の原点となった絵本の複製原画などを集めた「かこさとし展」=川崎市中原区で

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 川崎市ゆかりの絵本作家で、昨年五月に九十二歳で亡くなったかこさとしさんの複製原画などを集めた「かこさとし展−川崎(ここ)から−」が二十日、JR南武線武蔵中原駅前の市総合福祉センター(中原区上小田中六)で始まった。北野書店(幸区)の主催で、二十一日まで。入場無料。

 展示された複製原画は、「どろぼうがっこう」や「からすのパンやさん」、「かわ」、絶版になった「できるまでとどくまで 鉄」など二十四作品。かこさんが作品に込めた思いをつづったあとがきを合わせて紹介している。

 「僕がなぜ繰り返し『大勢』を描くのかと言えば、自分が世の中の中心だとはとても思えないからです。この世界は多様であり、自分はそのどこか端っこにいる」

 このように、かこさんが「遺言」として記したとされる「未来のだるまちゃんへ」(文芸春秋)から抜粋したメッセージも、会場に並んでいる。

 かこさんは戦後間もない一九五〇年代、幸区内を拠点に子どもの教育を支援する社会事業「セツルメント」に参加。紙芝居を作ったり、作文や絵を教えたりした子どもたちとの触れ合いが、創作の原点になったという。

 この日は、セツルメントが遊び場だった吉田勤さん(73)=幸区=も会場を訪れ、「かこ先生は人のつながりを大事にしていた。先生と一緒に納まった当時のモノクロ写真は私の宝物です」と目を細めた。二十一日の開催時間は午前十時〜午後五時。 (石川修巳)

 

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