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【神奈川】

顔見える関係で防災力アップ 保育園と幼稚園 神奈川区、講座で後押し

保育園関係者を前に話す三輪准教授=横浜市神奈川区役所で

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 保育園と幼稚園に災害への備えを充実させてもらおうと、横浜市神奈川区は住民と「顔が見える関係」を築くのを後押しする取り組みを始めた。散歩などの途中に被災すると、職員だけで対応するには限界がある。園向けの連続講座を横浜市立大と共同で行うほか、実際に保育園と幼稚園1園ずつの関係構築の手助けをする意向。 (加藤益丈)

 二〇一一年の東日本大震災で、津波に襲われながら園児全員を無事に避難させた宮城県名取市の保育園の所長の講演を区職員が聞き、日頃の備えの大切さを再認識したのがきっかけ。備蓄や避難訓練など自助の取り組みは進む一方、新設ラッシュの保育園は地域との交流の進み具合に差があることから企画した。

 まず、保育園と幼稚園向けに特化した防災ガイドを区内全園に配布。A4判六ページで、備蓄や初動対応マニュアルの策定に加え、散歩コースを含め園周辺の危険な場所をまとめた防災マップ作りも求めた。連続講座は、マップの充実や活用に必要な住民との協力関係を築く参考にしてもらおうと開いた。

 区役所で十四日に開かれた初講座は、青葉区で保育園と地域の交流を成功させた同大の三輪律江准教授が講師を務めた。「保育園と幼稚園の違いを知らない住民もいる」と切り出し、自治会に入り回覧板に各園が作った「お散歩マップ」を公開することで住民から認知され、交流が深まったと紹介した。「各園は散歩などを通じて普段から街と関わっている。あと一歩でつながることができる」と語った。

 講座には神奈川区内百余の園のうち四十六園の五十七人が参加し、熱心にメモを取った。開園二年目の認可保育園の園長は「地域の方と親しくなりたいと思っていた。日々の活動から交流を深められるとヒントをもらった」と語った。

 区こども家庭支援課の担当者は「津波や土砂崩れなど、地域により想定される災害はさまざま。実情に合った対策を取ってもらえれば」と話した。講座は十月二十四日、来年二月十九日にも開く。

神奈川区が保育園と幼稚園向けに作った防災ガイド

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