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【神奈川】

画業の道、後押し 鏑木清方の圓朝 生誕180年記念、鎌倉で特別展

圓朝目当ての客でにぎわう寄席が描かれた清方の作品=鎌倉市で

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 鎌倉市雪ノ下1にある日本画家鏑木清方(1878〜1972年)の記念美術館で、幕末〜明治に活躍した落語家三遊亭圓朝(1839〜1900年)の生誕180年を記念した特別展が開かれている。清方が、画業の道へ後押ししてくれた圓朝の高座姿を描いた下絵や、圓朝の代表作の一つ「怪談牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」の世界を表現した作品など約70点が並ぶ。30日まで。(北爪三記)

重要文化財に指定されている「三遊亭圓朝像」の下絵(鏑木清方記念美術館提供)

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 同作や「真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)」などの創作や人情ばなしで知られる圓朝は、戯作(げさく)者だった清方の父條野採菊(じょうのさいぎく)の友人だった。清方は十三歳の時、父と圓朝に勧められ、挿絵画家を志したという。

 採菊が主宰した「やまと新聞」は、圓朝の口演の速記録などを掲載して人気を博し、口演のため自宅を訪れた圓朝の様子を、清方が後に描いたという「三遊亭圓朝像」(一九三〇年)は、高座姿を写した貴重な一枚で清方初の本格的な肖像画。完成作品は重要文化財に指定されている。

 一八九五(明治二十八)年に圓朝が栃木県へ取材旅行に赴いた際、同行した清方が渡良瀬川など道中をスケッチした「武さし下野旅日記」や、清方の自宅近くにあった寄席「京橋金沢亭」が、圓朝目当ての客でにぎわうさまを描いた作品も並ぶ。

 圓朝が活躍した明治二十年ごろの東京・下町の暮らしぶりを描いた作品もあり、同館の担当者は「圓朝と同時代を生きた人々の豊かな暮らしも感じてもらえたら」と話す。

 月曜休館で、観覧料は一般三百円、小中学生百五十円。問い合わせは同館=電0467(23)6405=へ。

 

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