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【神奈川】

キリマンジャロで撮るペットボトルの山 横浜の豊田さん、ネットで渡航費用募る

クラウドファンディングを呼び掛けるチラシを持つ豊田さん=横浜市中区で

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 水源から海に至る「水の輪廻(りんね)」をテーマに、国内外で撮影を続ける写真家豊田直之さん(59)=横浜市港北区=が「子どもたちに世界の環境問題を伝えたい」と、アフリカの最高峰キリマンジャロ(五、八九五メートル)で撮影する準備を進めている。十月に渡航予定で、百二十万円の費用をインターネットの「クラウドファンディング(CF)」で七月三十一日まで募っている。 (志村彰太)

 豊田さんは東京水産大(現東京海洋大)を卒業後、船舶用機器メーカー社員や漁師を経て「海の生き物の面白さを伝えたい」と写真家になった。海を撮るうちに水源に関心を抱き、山にも出向いた。

 十五年ほど前、静岡県・熱海沖で、日光に反射して漂うレジ袋を見て「不覚にも、きれいと思ってしまった」。自省してプラスチックごみを気にすると「山ではペットボトルが捨てられ、水の循環が汚されている」と危機感を抱いた。

 環境問題を伝えたいと二〇〇九年、撮りためた鹿児島県・屋久島の写真をクラシック音楽を流して上映するイベント「海の森・山の森」を開催。これを機に一二年、NPO法人「海の森・山の森事務局」を設立し、横浜市の小学校などで講演したり、市内を流れる大岡川の源流をたどるツアーを開いたりしている。

 昨年は欧州最高峰エルブルース(五、六四二メートル)に登り、後退している氷河や、山中に捨てられた大量のごみを撮影。帰国後の出前授業で小学生に見せると、驚きの声が上がり「写真には人の心を動かす力がある」との思いを強くした。

 キリマンジャロでは、ふもとで野生動物とペットボトルの山、頂上付近で水源を撮る。十一月〜来年三月に写真を使った出前授業と講演会を開き、四〜八月に写真展を開く。

 CFは、資金不足を補うのに加え「活動を支援者と分かち合いたい」との気持ちから始めた。支援額に応じて、登山報告会の招待券、撮り下ろし写真、大岡川源流ツアー参加券などを贈る。詳細はCFのサイト「FAAVO」の「横浜」のページで。

豊田さんが昨年8月にエルブルースの山中で撮ったプラごみ(本人提供)

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