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【神奈川】

くぎのない海の家 今年もオープン 片瀬東浜海水浴場「ごみと海」紙芝居も

くぎを使わずに建てた海の家の前に立つ古沢さん=藤沢市で

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 くぎを使わずに建てた海の家が、藤沢市の片瀬東浜海水浴場にオープンした。みんなが安心してはだしで歩ける砂浜を目指し、江の島で海の環境美化に取り組むNPO法人「海さくら」と日本財団が協力。今年で3年目を迎える。 (吉岡潤)

 「ごみ拾いなんかしなくていい、子どもが何の心配もしないで遊べる、そんな砂浜にしたい」と海さくらの古沢純一郎理事長(43)は語る。東京都内で船具を製造販売する会社の四代目社長。二〇〇五年、「タツノオトシゴが戻って来るくらいに江の島をきれいに」と海さくらを立ち上げ、清掃活動などを続けている。

 湘南地域の海岸で大量のくぎが見つかったのを発端に、古沢さんは思案。海や砂浜を大切にする意識を広めたいと、くぎを使わない海の家を建てるプロジェクトを企画した。

 慶応大大学院の小林博人教授が設計。間伐材を使った合板を組み合わせ、扉のちょうつがいにあたる部分も巧みな技術で仕上げている。「解体も早い」と古沢さん。ライフセーバーらが待機する救護所になり、海水浴場に情報を流すDJスペースも備える。

 アーチ状の建物を覆う天幕は、来年の東京五輪・パラリンピックのエンブレムを考案した野老(ところ)朝雄さんが下絵をデザイン。市内の児童らが色を塗った。毎年、魚や海藻を描き加える。「だんだん海がきれいになって生物が戻って来る」との意味が込められている。

 近くに、昨年に続いて船を模した中学生以下向けの遊具施設(入場無料)も造った。利用時にごみと海をテーマにした紙芝居を読み聞かせ、ごみ拾いを体験してもらう。古沢さんは「海で子どもに成長してほしい」と話す。 

 

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