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【神奈川】

安全により長く運転するために 高齢者の会、自ら学習会主催

安全な運転のため、乗車前の軽い体操などを学んだ学習会=川崎区で

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 高齢ドライバーによる痛ましい事故が相次いで報じられる中、「安全・安心な運転寿命を延ばそう」と題した学習会が十一日、川崎市川崎区の区役所大師支所分室で開かれた。年齢とともに衰える運転能力を自覚し、安全運転を心掛けようと、高齢者たちが自ら企画した。

 主催したのは、高齢者同士が地域で支え合う「余暇を利用する・ひまつぶしの会」(布川昌子代表)。認知症予防やパソコン講座などの多彩な活動のうち、生涯現役を目指す「大師熟年塾」の一環で、高齢の男女約三十人が参加した。

 NPO法人高齢者安全運転支援研究会の並木靖幸さんは「安全に、より永く、運転を続ける」をテーマに講演。視野の狭まりや反射神経の衰えといった「能力の低下を自覚して」と呼び掛け、運転能力をサポートする自動ブレーキなどを紹介した。

 それでも、「運転に自信が持てない瞬間が増えた」などのケースを挙げ、「その時が来たら、後悔の前にきっぱりと運転を卒業しよう」と語りかけた。

 続いて、同じ研究会の平塚喜之さんが「いきいきドライブ体操」を指導。運転前に実施すると、血流が向上して神経伝達スピードが改善されるという。

 司会を務めた柴田年世(としよ)さん(79)は、障害者を送迎するボランティアなどで日常的にハンドルを握る。「高齢者だから、と運転をすべて否定されてしまうような空気はつらい。高齢者の尊厳も大切にして、安全のために自ら立ち上がって行動していきたい」と語る。

 参加者の男性(89)は「私にとって、免許返納は鳥の羽をもがれるようなもの。けれども、家族は大事だし、反対されてまで乗り続けるのも良くないし…」と葛藤を口にした。 (石川修巳)

 

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