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【神奈川】

障害者と切り開くチョコづくり 「ショコラ房」横浜にお店オープン

できあがった商品を見せる伊藤さんと従業員の障害者=横浜市都筑区で

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 カカオ豆から手作りしたチョコレート菓子と飲み物を販売する「ショコラ房」が、横浜市都筑区のセンター南駅近くにオープンした。作るのは菓子職人の手ほどきを受けた障害者。経営者の伊藤紀幸さん(54)は「障害のある人もない人も共に生き生きと働ける職場にしたい」と意気込む。 (加藤益丈)

 カカオ豆からチョコレートを製造する店は「ビーン・トゥ・バー」と呼ばれ、米国が発祥。日本でも数年前からブームになっている。ショコラ房では知的障害者と発達障害者計七人と伊藤さんら健常者四人が働き、チョコを練り込んだクッキーやドライフルーツ入りチョコ、アイスショコラなどを販売する。買った商品は店内の飲食スペースでも味わえる。

 アイスショコラを購入した近所の主婦鳥飼理砂さん(53)は「実家が障害者を雇う会社を経営しているので興味があった。さらっとしていて、のど越しがさわやか。おいしい」と笑顔を浮かべた。

 伊藤さんが障害者雇用の場をつくろうと考えたのは、長男(24)に知的障害があったのがきっかけ。障害者が働く難しさや賃金の低さを知り、勤めていた銀行を辞め、二〇一二年にチョコレート菓子を製造、販売する就労支援事業所「ショコラボ」を立ち上げた。

 「知識も経験も人脈もブランドもゼロ」のスタートで、粘り強く取引先を開拓。今では東京や大阪などのデパートやホテルで人気商品となり、大手ビル管理会社の株主優待品にもなった。働いている障害者約四十人には、県内に約四百五十ある就労支援事業所の平均工賃の倍近い月三万三千円を支払っている。

 ショコラ房の従業員にはさらに高い賃金が支払われている。伊藤さんの趣旨に賛同した企業二社が雇用する形にし、最低賃金法が適用されるため健常者と同じ基準の給料になっている。

 伊藤さんは「雇用にステップアップできたのはうれしい。将来的には自社で雇用を増やしたいが、まずは関わる人を幸せにできるよう、コツコツ経営したい」と話した。

 問い合わせはショコラ房=電045(507)8648=かメール=chocolabo.8648@gmail.com=へ。

 

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