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【神奈川】

「魔女の宅急便」作者の児童文学者・角野栄子さん 直筆原稿や作品原画100点展示

おばけシリーズの着ぐるみとテープカットに臨んだ角野栄子さん=鎌倉市で

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 「児童文学のノーベル賞」と言われる国際アンデルセン賞を昨年受賞した角野栄子さん(84)=鎌倉市=の特別展「角野栄子の世界−おばけにゾクゾク 魔法でわくわく」が十三日、鎌倉市長谷一の鎌倉文学館で始まった。集まった多くの親子に向けて、角野さんは自らの歩みを踏まえ「物事は『自由』から出発しないとだめ」と語り掛けた。

 角野さんは、「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ」シリーズや、アニメ映画化された「魔女の宅急便」などの作品で知られる。会場には直筆原稿や創作ノート、作品原画をはじめ、愛用のボールペンや国際アンデルセン賞のメダルなど約百点が並ぶ。

 オープニングトークで角野さんは、太平洋戦争中に疎開先で体験した暗闇におばけを意識し、四十代になっておばけシリーズに取り組み始めた、と説明。「小さいころのことは心に入っていて、何十年たってから心が動くことがある。そういう時、初めて人は表現したいと思うのでは。思い出は現代に生きるものなんです」と話した。

 十歳で迎えた終戦時に「自由に生きたいと思った」と振り返り、「何かつくろうと思ったら心は自由でなければ」と強調。絵を描きながら創作すると言い、「誰にも見せないいたずら書きは自由が生まれ、案外面白くなる。ぜひともお勧めしたい」と活用を呼び掛けた。

 特別展は九月二十三日までで、月曜休館。入館料は一般五百円、小中学生百円。期間中、今月二十七日と八月三十一日は午前十一時から、角野さんによる朗読とおはなしの会がある。

 同月十七日には鎌倉商工会議所ホール(御成町)で、角野さんと児童文学作家原ゆたかさんによる講演会が開かれる。問い合わせは同館=電0467(23)3911=へ。 (北爪三記)

 

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