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【神奈川】

<記者だより>安全対策

 思わず足がすくんだ。川崎市多摩区で、スクールバスを待っていた児童ら十九人を殺傷した岩崎隆一容疑者(51)=自殺=が凶器の包丁を買ったとみられる東京都内の量販店。売り場に並ぶ刃物を目の当たりにし、柳刃包丁を両手に持つ容疑者の姿が目に浮かんだ。事件に遭った子どもたちの恐怖はどれほどのものだったか。

 容疑者はバスを待つ児童と保護者の背後から、無言で凶行に及んだ。防犯カメラの映像などでは、大半が逃げる間もなく切り付けられ、約三百メートル離れた登戸駅まで一目散に逃げた子もいたという。凄惨(せいさん)な現場を目撃したことで負った心の傷も心配される。

 登下校時に子どもが巻き込まれる事件や事故は後を絶たない。多忙な教員の負担を増やして見守りを強化するわけにはいかないだろうし、学校だけで対応できる状況でないのは明らかだ。自治体が音頭を取り、学校と警察、地域が連携して安全対策を進める必要がある。事件で失われた二人の尊い命を無駄にしないためにも。 (土屋晴康)

 

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