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【神奈川】

<記者だより>思い出の旋律

 きっと誰にも、思い出の旋律がある。ごみ収集車のメロディーに使われている川崎市民の歌「好きです かわさき 愛の街」を編曲し、オルゴールにした大西家具店の記事(二日付川崎版)を読んだ女性から、お便りをいただいた。

 「遠い昔を思い出し、懐かしくなりました。当時二、三歳の長女を子育て中でした」。朝、家族を送り出してひと息つくと、ごみ収集車の心地よいメロディーが聞こえてきたという。

 すぐさま長女が腕の中へ。急いで外に出てバイバイと手を振る長女に、収集車の職員も手を振り返してくれた。「たったそれだけのことですが、二人の楽しみになっていました」

 今や中学生、小学生の母となった長女。この話をしたら、「覚えてるよ」と言われて驚いたという。

 「私はすっかり老婆になりましたが、にぎやかだった家族との生活、かわいかった子どもたち、若かったわが身…。涙もろくなった今日の涙は複雑です」。和音を奏でるようなお便りに、目頭がじいんと熱くなった。 (石川修巳)

 

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