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【神奈川】

吉田茂ゆかりの酒 「決断の聖地」と命名 高知の酒造会社が全国販売

「決断の聖地」を手にする竹村社長=大磯町で

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 戦後日本を代表する政治家で、大磯町に住んだ吉田茂元首相(一八七八〜一九六七年)にゆかりの深い純米酒が「決断の聖地」と命名され、全国で販売されている。製造元の司牡丹酒造(高知県)は町と「旧吉田茂邸応援パートナー協定」を締結。元首相が国内外の要人と会談を重ね、数々の政治的決断の舞台となった旧吉田茂邸をより広く知ってもらおうと売り出した。

 吉田は、実父の出身地の高知県を選挙区とした縁で知人に司牡丹を紹介され、愛飲するようになったと著書に記している。竹村昭彦社長(56)も先代の父維早夫(いさお)さんから同じ話を聞いたという。吉田は六〇年に同社を訪れ、竹村社長の曽祖父、源十郎会長(当時)と懇談。維早夫さんが撮った二人の写真が残っている。

 吉田は同邸に四四年頃から亡くなるまで住み、政界引退後も多くの政治家が「大磯参り」を続けた。没後の七九年、当時の大平正芳首相とカーター大統領の日米首脳会談も行われた。

 二〇〇九年、同邸は原因不明の火事で焼失。町は寄付を募るなどして再建し、一般公開している。「決断の聖地」をキーワードとして同邸の周知、町の活性化を目指す中で司牡丹とのつながりに着目。昨年、パートナー協定を結んだ。

 同邸で開かれた発表会で、竹村社長は「大きな決断をするときに飲んでもらいたい。料理を食べながら飲めばストレスを和らげてくれ、元首相のみ霊も決断を後押ししてくれるのではないか」とPR。ラベルには国登録有形文化財の「兜(かぶと)門」から邸宅に続く石畳、決断の聖地へ一歩踏み出す意味の足跡が描かれている。

 売上金の2%は町に寄付され、同邸の利活用事業や維持管理費などに充てられる。一升瓶三千九百四十円、四合瓶千九百三十円(税別)。問い合わせは、司牡丹酒造=電0889(22)1211=へ。 (吉岡潤)

 

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