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【神奈川】

「新学期、大丈夫だよ」 小学生の大冒険、人形劇に 横浜・中区であすから公演

公演に向けた稽古の様子=川崎市中原区で

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 学校の夏休みも残りわずか。川崎市中原区を拠点とする「人形劇団ひとみ座」が二十二日から、夏休み最後の夜に大冒険に挑んだ小学生の物語「9月0日大冒険」を新作として、横浜市中区で上演する。メンバーは「新学期に向けて『大丈夫だよ』と子どもたちの背中を押してくれるストーリー。家族で楽しんでほしい」と願う。 (杉戸祐子)

 原作は一九八九年に児童文学作家のさとうまきこさんが著した同名の小説(偕成社刊)。主人公の少年・純が、楽しい思い出のないまま過ごした夏休みの最後の夜、不思議な日めくりカレンダーに誘われて「9月0日」に迷い込む。そこは恐竜が生きる白亜紀で、同級生の理子、明と一緒に冒険を繰り広げる。

 「引っ込み思案な主人公が冒険を通し、他の二人と通じ合い、時にはけんかして自分をさらけ出しながら友情を育む。見る人にも、人が人と関わりながら成長していく体験をしてもらえたら」と、演出を担う劇団代表の中村孝男さん(53)。舞台化を発案した制作部の石井セリさん(35)は「原作は三十年前の作品だが現代の小学生の気持ちに寄り添える物語」と話す。

 人形の使い手が体長六〇センチほどの子どもの人形を操りながら、せりふを語り、話を進めていく。「人形の表情は変わらないが、目に見えない気持ちを観客が想像力で構築し、共有していくところが人形劇の魅力」と中村さんは語る。「多くの人が舞台で一緒に一つのエネルギーを生み出している」というメッセージを伝えるため、使い手の動きは観客席から見える。ティラノサウルス、プテラノドンなど、パペット恐竜の迫力も見どころの一つだ。

 ひとみ座は四八年の創立以来、県内外の幼稚園や保育園、小中学校などで公演を続けてきた。現在も約六十人の劇団員が所属している。七十年を超える歩みを中村さんは「一瞬一瞬を誠実に演じることの積み重ね」と振り返り、「テレビやインターネットで何でも見られる時代だからこそ、舞台で人が演じ、皆で一緒に見る良さを大切にしたい」と思いを込める。

 二十二、二十三、二十五日にJR桜木町駅近くの県民共済みらいホール。いずれも午前十一時と午後二時の回がある。二十二日は完売、二十三日は両回とも残席わずか。全席指定、前売り大人二千六百円、四歳以上中学生以下二千円。当日券は各四百円増し。問い合わせは同劇団=電044(777)2225=へ。

 

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