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【神奈川】

横浜市カジノ誘致  反対派・港運協会「聖地、山下ふ頭を守る」

記者会見する横浜港運協会の藤木会長=横浜市中区で

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 横浜市の林文子市長がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を表明した翌日の23日、市内で反対派、推進派の双方がそれぞれ声を上げた。ともに横浜経済を支えてきた立場だが、IRについては考えの隔たりの大きさが改めて鮮明になった。 (杉戸祐子、志村彰太)

 これまで誘致反対を繰り返し訴えてきた横浜港運協会の藤木幸夫会長は、同市中区の同協会で記者会見を開き、林市長の誘致表明について「顔に泥を塗られた。港湾人として命を張ってでも反対する」と話した。

 市がIR誘致を目指す山下ふ頭には協会加盟の港湾事業者の倉庫がある。協会として立ち退きに応じない意向を強調し、「山下ふ頭はわれわれの聖地。ばくち場にしない」と訴えた。「自分がやるべきことは山下ふ頭を守ること。きれいな港を将来の子どもに残すことが私の願い」とも述べた。

 IRに反対する市民の動きについて「意思表示ができている市民は尊敬に値する」と評価した。「横浜港の将来をどうするか、一人一人が判断してもらいたい」と呼び掛けた。

 協会は、カジノなしの再開発「ハーバーリゾート構想」の実現を目指している。

◆推進派・JCが討論会「地域経済活性に寄与」

IR誘致について考えを述べる(左から)川本氏、川添氏、美原氏=横浜市西区で

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 IR誘致を提言してきた横浜青年会議所(JC)は、誘致に前向きな財界人や大学教授らを招き、横浜市西区で討論会を開いた。

 横浜商工会議所の川本守彦副会頭は、個人市民税が歳入の多くを占める同市は少子高齢化で財源が減るとの危機感を示し、商議所としてIR誘致を要望してきたと紹介。「IRは地域経済の活性化に大きく寄与する」と述べ、さまざまな市内団体を誘い「誘致の輪を広げたい」と話した。

 また、横浜の都市づくりを研究する川添裕・横浜国立大大学院教授は、指導する学生が二〇一五年から年一回、山下公園の来園者に実施しているIRに関するアンケート結果を示し、「年々、肯定的見解が増えている」とした。

 IR研究が専門の美原融・東洋大大学院客員教授は「現状に安住せず、横浜のビジョン、未来を考えてほしい」と呼び掛けた。

 

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