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【神奈川】

<かながわ工場探訪 夏休み!>乳酸菌の潤い肌で体感 ヤクルト湘南化粧品工場(藤沢市)

丁寧な説明を受けて製品の効果を体感できる=いずれも藤沢市で

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 藤沢市にあるヤクルトの湘南化粧品工場の体感ツアーは意外性が楽しかった。

 乳酸菌飲料で有名だが、化粧品製造にも半世紀以上の歴史がある。同工場総務課の佐藤寿恵課長(49)によると、飲んで内側から体の調子を整え、化粧品で外側から肌を守る「内外美容」という理念が柱にある。

 創始者で医学博士の代田(しろた)稔(一八九九〜一九八二年)が、生きたまま腸内に到達し、腸内環境を改善する乳酸菌を強化し、培養することに成功したのは三〇年。五年後に飲料として製品化し、発売した。

 さらに「体に良いなら肌にも良いのでは」と発想を広げ、乳酸菌が生み出す潤い成分に肌を守る働きがあるのを発見した。五五年に乳酸菌でミルクを発酵させて得られる保湿成分「シロタエッセンス」を開発し、六一年に化粧品の製造を始めた。

 湘南化粧品工場で体感ツアーを始めたのは二〇〇八年。化粧品は訪問販売のため、認知度が上がりにくい。化粧品専門工場に再編されたのを機に「化粧品を造っていることを、もっと知ってもらいたいと考えた」と佐藤課長は話す。

 ツアーは九十分。化粧品製造の歴史、シロタエッセンスの保湿作用などが映像で紹介され、容器詰めと仕上げの製造ラインを見学。肌を健康で美しく保つポイントなどの説明を受け、化粧品の正しい使い方を実践する。乳飲料のサービスもあり、化粧品がお土産で渡される。

 昨年度は約六千五百人が訪れた。今年三月にツアーの内容と施設をリニューアルし、本年度は七千人を超えると見込む。来場者の二割ほどは男性という。

 東京都世田谷区に住む大学院生の神山美理(こうやまみり)さん(23)は就職先として化粧品業界に関心があり、カップルで参加した。「乳酸菌を使って化粧品を造るなんて想像できなかった」と驚いた様子。同じ大学院で学ぶ宮崎涼さん(24)は初めて化粧品に触れて「自分の肌に合ったものを買ってみたい」と興味を膨らませた。

 伊勢原市の会社員高橋久志さん(48)は、妻の会社員きよこさん(46)に連れられて参加した。きよこさんが「きれいな工場ですごく面白かった。見るだけかと思っていたら、いろいろと得した感じ」と語る隣で、「意外と楽しかった。これからは顔の洗い方を気をつけようかな」と笑った。 (吉岡潤)

<ヤクルト湘南化粧品工場> 体感ツアーは平日の午前10時と午後1時半の2回。予約制で、中学生以上が対象。藤沢駅北口からバスで約10分、車なら新湘南バイパス藤沢ICから約15分。車の場合は事前に要連絡。申し込みはフリーダイヤル(0120)896025。

容器詰めから仕上げまでの工程を見学するツアー参加者ら

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