東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

絵本読める平和 かみしめて 鎌倉市内在住の作家ら、自作披露

絵本作家らが次々に登場し、自作を朗読した「平和って、いいね!」=鎌倉市で

写真

 絵本作家らが平和への思いを込めて自作を朗読する催し「平和って、いいね!」が、鎌倉市内の福祉施設で開かれた。市内在住の作家を中心に角野栄子さん(84)や中川ひろたかさん(65)ら十七人が参加。親子連れなど約二百人が、大きなスクリーンに映し出される絵本を見ながら朗読に聞き入った。

 催しは、昨年八月に市が「平和都市宣言」から六十年を迎えたのに合わせ、市民有志が企画して同月に開催。好評を得たため、今年も開くことにした。

 作家たちは、舞台のスクリーンを背に立ち、それぞれ味わい深い朗読を披露。角野さんは、人から人へ時間に追われる感覚が広がっていく「チキチキチキチキいそいでいそいで」を読んだ。股旅姿で登場した飯野和好さん(72)は「くろずみ小太郎旅日記シリーズ」を情感たっぷりに読み語りし、会場の笑いを誘った。

 ささめやゆきさん(76)は、東日本大震災と福島第一原発事故を巡り、三十二人の絵本作家が思いをつづった作品「あの日からの或(あ)る日の絵とことば」から自らの部分を引用した。

 二〇〇九年に「つみきのいえ」でアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した加藤久仁生監督(42)は、自らが絵を手掛けた絵本「つみきのいえ」を朗読。海面の上昇に伴い、上へ建て増してきた家に一人で暮らすおじいさんが、潜って過去の家に足を踏み入れ家族との思い出に浸る物語に、聴衆は聞き入っていた。

 長野ヒデ子さん(77)は取材に「こうしてみんなで本を読めるのも、平和だからこそ」と意義を説いた。 (北爪三記)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報