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【神奈川】

台風15号被害で鎌倉・二階堂 12世帯孤立 救助に「ほっ」

民家や電線に倒れ込み、道路をふさぐ倒木を取り除く自衛隊員ら=鎌倉市二階堂で

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 台風15号による停電が続く鎌倉市二階堂で十一日、県による災害派遣要請を受けた自衛隊が、復旧を妨げていた倒木や崩れた土砂の撤去活動を始めた。この倒木などが道をふさぎ、孤立状態の家々もあり、復旧を待ち望んだ住民らは疲労の色を浮かべつつ、期待を込めて作業を見守った。 (北爪三記)

 現場は国指定史跡「永福寺(ようふくじ)跡」にほど近く、細い坂道の片側に民家が並び、反対側は木々が茂る急な斜面地になっている。台風のため土砂が崩れて木々が電線や電柱に倒れ込み、約三十メートルにわたり道をふさいだ。

 「日が出てから状況に気が付いた。もうびっくりしました」。会社員山根美穂さん(47)は台風が通過した九日朝の様子を振り返る。玄関を開けると倒れ掛かった木の幹が迫り、二階の一室の窓ガラスは裂けた幹で突き破られていた。

 幸い母(75)にもけがはなかったが、玄関から出入りできず、裏口から隣家の敷地を通って外に出る。道がふさがれたため、付近の十二世帯二十五人が孤立状態に。高低差のある住宅地の一カ所に高い脚立二台を伸ばしてはしごをかけ、行き来や物資の運搬をした。

 自衛隊員らもこのはしごを使い、道をふさぐ倒木などの両方向から作業に当たった。チェーンソーなどで倒れた木の幹や枝を切り、重機で運搬トラックに乗せていく。十二日も作業を続ける。

 山根さんの隣家の武藤芳一さん(72)は、自宅に被害はなかったものの「手も付けられない状態だった。自衛隊が来てくれて、作業が早いからほっとした」と胸をなで下ろす。山根さんも「どうにもならなかったので、ありがたい」としつつ、「家がどうなるのか不安で外にも出られない。まさか自分の家がこんなことになるなんて」と嘆いた。

 東京電力パワーグリッドによると、この地区では十一日夜の時点でも停電の世帯がある。 

 

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