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【神奈川】

カジノIR私の思い 依存症の増加が心配

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◆ことぶき共同診療所看護師・水地英子さん(67)

 日雇い労働者のための簡易宿泊所が集まる横浜市中区寿町エリアの診療所で働き、炊き出しなどの支援活動にも七年ほど関わっている。山下ふ頭の再開発は歓迎するが、IRにカジノが含まれている限り、絶対に反対だ。

 多くの依存症患者を見てきた。問題は極めて深刻。アルコール依存症は健康を害する形で現れるが、ギャンブル依存症は自覚がない人も多い。「二度とやらない」と言いながら、お金を手にしたらギャンブル場に走る。窃盗をし、野宿をしてでもやる。うそをつき、お金を借りまくり、家族も巻き込んで、生活が破綻するのが依存症の恐ろしさだ。

 国の依存症対策は具体性に欠ける。六千円という入場料は安くないが、高くもない。カジノができたら間違いなく患者が増えるだろう。将来的に市の人口は減ると見込まれているが、寿町の人口は増えそうで心配だ。反対の署名活動をしていると「カジノができたら横浜を出て行く」という若い世代の声も聞く。横浜の街が荒廃してしまう。

 カジノを造って依存症対策を行うのではなく、造らないことが一番の対策だ。 (聞き手・杉戸祐子)

     ■ 

 横浜市の林文子市長がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を表明したことに、市民から賛否や懸念、要望など多様な声が上がっている。横浜の未来にカジノは必要か−。さまざまな市民の思いを随時掲載でお伝えする。

 

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