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【神奈川】

台湾少年工「過酷な労働に報いたい」 来日75周年記念誌が完成

掲載した台湾少年工の写真を手に記念誌を紹介する石川さん=大和市で

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 第二次世界大戦末期に「高座海軍工廠(こうしょう)」(座間市など)で軍用機の製造に携わった台湾少年工の来日七十五周年の記念誌が完成した。編集したのは元少年工と交流を続ける地元の市民。編集委員長の石川公弘さん(85)は「厳しい環境の中で一生懸命働いた少年工に報いたい思いで編集した」と話す。

 記念誌はA4判、二百九十ページ。昨年十月に大和市で開いた来日七十五周年歓迎大会を企画した実行委員が中心となって編んだ。五部構成で、元少年工の寄稿のほか、歓迎大会の模様を写真を交えて掲載。来日五十、六十、七十周年時に開いた歓迎大会の写真集や、高座海軍工廠と台湾少年工の出来事をまとめた年表なども載せた。

 台湾少年工は一九四三年から、戦局悪化に伴う日本の労働力不足を補うため、主に十代の八千四百人が来日。寒さで凍傷になったり、ノミやシラミにたかられたりするなど、過酷な環境の中で働いた。終戦後、親交は途絶えていたが、元少年工でつくる台湾高座会が九二年に来日したのを機に、日台の関係者同士の交流が再開した。

 石川さんは「七十五周年歓迎大会は活動の集大成。若い世代に歴史を知ってもらい、交流を引き継いでほしい」と語る。記念誌は三千部発行し、元少年工と家族、日台の図書館などに寄贈。三百部ほど残っていて希望者には一部千円で分ける。問い合わせは、台湾にゆかりのある県民らでつくる高座日台交流の会=電046(264)5300=へ。 (曽田晋太郎)

 

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