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【神奈川】

台風被害1カ月、倒木の影響が際立つ 19号接近で鎌倉市、備え呼び掛け

12世帯が一時孤立状態となった鎌倉市二階堂では、応急対策として板柵が設置された

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 各地で大きな被害を出した台風15号から九日で一カ月。いまだ通行止めなどの影響が続く鎌倉市では、被害のうち倒木が五百五十八件と、過去の台風と比べて多さが際立ち、倒れた木が隣地に及ぶケースも目立った。台風19号が近付き、新たな被害が懸念される中、市はあらためて、隣接する崖や山林の所有者と連絡を取れるようにするなど、備えを呼び掛けている。 (北爪三記)

 市のまとめでは、台風15号による被害は全壊一棟、半壊六棟、一部損壊二百七十八棟。崖崩れも百一件あり、停電は最大で一万一千二百戸にのぼった。

 強風のため電柱四本が倒れ、倒木や土砂崩れも発生した同市玉縄の市道は、対策工事のため通行止めが続く。今月中旬を目途に車両の片側通行ができるよう作業を進めている。

 観光客に人気がある祇園山、葛原岡・大仏、天園の三つのハイキングコースは倒木や土砂崩れなどのため通行禁止。国の史跡に指定されている「朝夷奈切通(あさいなきりどおし)」も通行止めで、いずれも復旧のめどは立っていない。

 急な斜面地が崩れて土砂や倒木が市道を約三十メートルにわたってふさぎ、付近の十二世帯が一時孤立状態となった同市二階堂では、災害派遣要請を受けた自衛隊が三日間、延べ約百六十人で撤去作業をした。その後、市が道路保全のため、高さ約四メートルの板柵を設置する応急対策を施した。

 起伏に富む市内には崖地や山林が多く、土砂災害防止法に基づく「土砂災害警戒区域」は四百十四カ所にのぼる。市総合防災課は、土地の所有者が崖崩れや倒木などに備える工事をする際、費用を一部助成する「既成宅地等防災工事資金助成制度」の活用などを呼び掛けるほか、隣接する住民向けには「倒木などが起きた時の対処のため、日ごろから土地所有者の連絡先などを確認しておいて」と話している。

葛原岡・大仏ハイキングコースでは、大木が根元から傾いた場所も(鎌倉市提供)

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