東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

台風19号 浸水被害も 4人死亡 27人けが 不安な夜過ごす

山の表面が崩落し住宅を押し流した土砂崩れの現場=相模原市緑区で、本社ヘリ「あさづる」から

写真

 十二〜十三日に東日本を襲った台風19号は県内にも甚大な被害をもたらした。激しい雨で土砂崩れや浸水が相次ぎ、四人が犠牲になり、二十七人がけがをした。城山ダム(相模原市緑区)は一九六五年の供用開始から初めて緊急放流を行い、流域の住民は不安な夜を過ごした。 (杉戸祐子、曽田晋太郎、北爪三記、土屋晴康)

 県などによると、川崎市高津区でマンションの一階部分が水没し、六十代の男性が死亡。相模原市緑区では土砂崩れが相次ぎ、六十棟以上が壊れて女性(75)が亡くなったほか、六十代の夫婦と連絡が取れなくなっている。串川では家族四人が乗ったとみられる車が転落し、母親(39)と小学五年の長女(11)が遺体で見つかり、残る二人は行方不明。県は十三日、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。

 また、第三管区海上保安本部によると、川崎市川崎区東扇島の南東三キロ沖に停泊していたパナマ船籍の貨物船(一九二五トン)が十二日夜に沈没。外国籍の乗組員十二人のうち九人を救助したが、五人が死亡した。残りの三人は行方不明。

 気象庁によると、十二日夜までの二十四時間の降水量は、箱根町九四二・五ミリ、相模湖(相模原市緑区)六〇四・五ミリなど県内四カ所で観測史上最多を記録。城山ダム(同区)は同日午後九時半から約四時間、緊急放流した。下流の相模川沿いの相模原、厚木など八市町で大規模な水害が懸念され、多くの住民が避難した。

 風も強く、横浜市中区で十二日午後八時半ごろ、最大瞬間風速四三・八メートルを記録した。

 ライフラインへの影響も大きく、県内で最大十五万九百世帯が停電。断水も相次ぎ、十三日朝の時点で、相模原市で三千六百軒、山北町で二千六百軒、箱根町で千五百軒。箱根登山鉄道の箱根湯本−強羅間で土砂崩れがあり、運転再開の見通しは経っていない。

 鎌倉市稲村ガ崎では、高潮や高波のため海岸沿いの国道134号で海側の歩道が約十メートルにわたって崩落した。藤沢土木事務所によると、付近は八月の高潮で陥没し、同事務所が復旧工事を進めていた。

車や家屋を巻き込んだ土砂崩れの現場=箱根町で、本社ヘリ「あさづる」から

写真

歩道が崩落した国道134号の現場=鎌倉市で

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報