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【神奈川】

詳報なく実態不明 補給廠にミサイル司令部駐留1年

申し入れ書を市の担当者(左)に提出する沢田代表=相模原市役所で

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 相模原市中央区の米陸軍相模総合補給廠(しょう)に、国内三つのミサイル防衛部隊を指揮する新司令部が駐留して十六日で一年。米軍は当初、半年から一年かけて約百十五人の人員を配置するなどとしていたが、全面返還を求める市への詳細な説明は今もなく、実態はほとんどが不明のままだ。 (曽田晋太郎)

 これまでの米軍の説明では、新司令部は防空能力を高めるため、嘉手納(沖縄県)、車力(青森県)、経ケ岬(京都府)の各基地の部隊を指揮。将来的に高高度防衛ミサイル(THAAD)を配備するグアムの部隊も指揮する見通しを示した。キャンプ座間に移った別部隊の司令部が入居していた施設に入り、追加装備は導入しないとしている。

 市民団体「相模補給廠監視団」によると、米軍の複数のインターネットメディアの情報として、新司令部は三月、入居施設に机などのオフィス用品を搬入し、看板を掛けたという。五月には、監視団が目視で日米両国旗が掲げられているのを確認。沢田政司代表(67)は「これでようやく、司令部が稼働し始めたのではないか」と解説する。

 さらに補給廠内で八、九月に二回、シェルターや軍用車両などを使った訓練が行われたという。監視団は「追加装備に当たるのではないか」と指摘している。

 監視団は十六日、駐留一年を機に、新司令部の撤退を防衛省や在日米陸軍に求めるよう依頼する本村賢太郎市長宛ての申し入れ書を市に提出。沢田代表は、兵たん基地の補給廠に戦闘部隊の司令部が置かれたことは「基地の機能強化、恒久化につながり、返還に水を差す動き」とし、「戦争の脅威が及ぶ状況が早く解消されてほしい」と話した。

 全面返還を求める市も「任務の詳細や役割をきちんと説明してほしい」とし、引き続き国や米軍に情報提供などを求めていく姿勢を示している。 

 

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