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【神奈川】

台風19号 雨天予報で二次災害に注意 相模原で続く不明者捜索

行方不明者の捜索にあたる警察や消防、自衛隊の隊員たち=相模原市緑区牧野で、本社ヘリ「あさづる」から

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 記録的な大雨をもたらした台風19号の襲来から六日目となる十七日、県内では依然として行方不明者の捜索やライフラインの復旧作業が続けられた。県内には十八日から、まとまった雨が降る予報になっており、再び土砂災害などへの備えが必要となる。(土屋晴康)

 横浜地方気象台によると、前線が近づき、湿った空気が入ってくる影響で、十八日夜から十九日朝にかけて、雨脚が強まる見通し。十九日正午までの二十四時間降水量は多いところで、東部五〇〜一〇〇ミリ、西部一〇〇〜一五〇ミリと予想している。気象台は「警報が出る可能性もある。今後の気象情報に留意してほしい」と訴える。

 県内の河川は、おおむね台風前の水位まで下がっているが、相模川などの護岸の破損が報告されており、引き続き注意が必要。海上は最大で十二メートルほどの風が吹く予想で、相模湾などで波が高くなる恐れがあるという。

 山間部で土砂崩れなどの被害が相次ぎ、行方不明の六十代夫婦の捜索が続く相模原市は十六日夕方から防災無線を通し、大雨への警戒を呼びかけた。市の担当者は「台風による大雨で地盤が弱くなっている可能性がある。土砂崩れ現場や崖などに近づかないようにしてほしい」と話している。

◆山北町 県の派遣要請なく給水車引き返す

 山北町に着いた陸上自衛隊の給水車が県の災害派遣要請がなかったために給水せずに引き返した問題で、県は、陸自の給水車が町に到着したという情報があるのを把握しながら、町に派遣していた県職員に事実関係を尋ねず、虚偽の情報と疑っていたことが分かった。十分な確認をしていなかったことが、災害派遣要請を見送った判断に影響した可能性がある。

 県によると、職員二人の派遣を決めたのは十二日夜。このうち一人は町が県に自衛隊の派遣を求めた一時間後の十三日午前六時三十五分、もう一人は同七時五分、それぞれ町役場に着いた。陸自の先発隊が着いたのは同七時だったが、職員二人は陸自の到着を県災害対策本部に連絡しなかった。

 県は独自に給水車派遣を決めた後の同八時すぎ、外部からのメールで、陸自の給水車が到着していることを知った。しかし、災害対策本部内に詰めている陸自の連絡員に確認を求めたものの、町にいる職員に直接連絡して確認しなかった。結局、県災害対策本部が、派遣した職員や陸自の給水車が町にいることを知ったのは、陸自が引き揚げた後だったという。

 県くらし安全防災局の花田忠雄局長は「陸自から正式連絡がなく、メールは虚偽と思った。今思うと、役場に直接確認しても良かった。派遣した職員がなぜ連絡してこなかったのかは確認したい」と話した。

 情報を正確に把握しなかったことが災害派遣要請の見送りにつながった関係について、黒岩祐治知事は十六日に記者団に「県として自衛隊の給水車が到着を知っていれば、柔軟な対応ができたかもしれない」と話した。(志村彰太)

 

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