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【神奈川】

県「共生社会アドバイザー」に ALS患者川崎の高野さん

高野さんが会議の出席で使用する「オリヒメ」の同型機

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 県は「いかなる偏見や差別も排除する」などと定めた「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念を実現するため、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の高野元(はじめ)さん(54)=川崎市=を、新設する「共生社会アドバイザー」に委嘱すると発表した。十一日に正式に委嘱する。

 ALSは運動神経細胞が侵され、全身が徐々に動かなくなっていく原因不明の難病。高野さんは早稲田大大学院修了後、複数のIT企業で勤務。二〇一三年にALSを発症した。日本ALS協会県支部役員として要望活動をする中で、県と関わりを持ち、アドバイザー就任が決まった。

 就任後、県の障害者支援政策やデータ分析に関して助言をする。遠隔操作で声や身ぶりを表現できる分身ロボット「オリヒメ」を使い、月二回程度の会議に出席する。報酬は月十万円、オリヒメのリース代(月約五万円)も県が負担する。

 また、高野さんはアドバイザーになると、経済活動をしていると見なされ、障害者総合支援法に基づく重度訪問介護が使えなくなる。県は訪問介護のヘルパーなどの費用も負担する。県共生社会推進課は「費用の負担は、障害者差別解消法で定める『合理的配慮』の一環だ」と説明。県は今後、仕事をしていても重度訪問介護を利用できるよう、国に制度改正を求める。

 黒岩祐治知事は定例記者会見で「共生社会の実現に向け、当事者かつ専門家である高野さんの助言に期待する」と話した。 (志村彰太)

 

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