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【神奈川】

台風19号 川崎市内被害 浸水住家は1891戸、床上浸水以上が8割超

 東日本に大きな被害をもたらした台風19号の上陸から、十二日で一カ月を迎える。激しい雨で多摩川の水位は上がり、川崎市内各地で川の水が排水管を逆流、支流もあふれた。記録的な被害を、数字や証言で振り返る。県内では今も避難生活や、行方不明者の捜索が続いている。

 川崎市内は広範囲で浸水し、住家計千八百九十一戸が被害を受けた(市の集計で五日現在)。このうち、比較的軽い床下浸水は二百八十六戸にとどまり、床上浸水以上の被害が八割を超えた。市の担当者は「河川整備が進んだ近年では過去最大の被害規模だ」と話した。

 被害は重い順に▽全壊二十八戸▽半壊六百三十一戸▽一部破損七十三戸▽床上浸水八百七十三戸。区別では(1)高津区(2)中原区(3)多摩区(4)川崎区−の順に多かった。全壊はすべて高津区に集中した一方で、半壊は中原区が約六割を占めた。

 台風19号では、増水した多摩川の水が、雨水を同川に流す排水樋管を通じて逆流し、中原、高津、多摩の五カ所で計約九十二ヘクタールが浸水した。他にも、高津区では平瀬川下流が氾濫し、水没したマンション一階から男性が遺体で見つかった。多摩区では三沢川につながる用水路があふれ、川崎区港町でも国登録文化財の河港水門を越えて多摩川の水が陸地に入り込んだ。これら三カ所の浸水が合計で約十二ヘクタールに上る。

 市によると、過去最大の台風被害は、一九五八(昭和三十三)年に十九人が死亡した「狩野川台風」で、床上浸水九千三百十六戸、床下浸水一万九千五百五十一戸。この時は堤防が三カ所で決壊し、橋八カ所が流された。九〇年代以降に千戸以上が浸水した被害はなく、今回の台風被害の大きさが突出している。 (大平樹)

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