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【神奈川】

人目に触れない素材に光 発泡断熱材で「光彫り」ゆるかわふうさん(39)

雲海の上をハクチョウが飛ぶ作品=いずれも湯河原町で

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 作家らが自宅の居間や庭、アトリエなどをミニ美術館として開放するイベント「湯河原・真鶴アート散歩」が、湯河原、真鶴の両町と静岡県熱海市泉地区の計六十二会場で開かれている。プロ、アマ問わず、陶芸や木工、絵画、写真、手芸など多彩なジャンルの作品を無料公開している。三十日まで。 (西岡聖雄)

 発泡断熱材を素材にした彫刻作品に、背後から光を当てて陰影を出す「光彫り」という独自の作品を制作する作家ゆるかわふうさん(39)は、湯河原町宮上のアトリエ「スタジオトロッコ」(旧湯河原幼稚園)で、四点を展示している。

光彫りを説明するゆるかわさん

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 このうち雲海の上をハクチョウが飛ぶ作品は、前を横切りながら鑑賞すると満天の星々が流れているように見える。那覇市の首里城が炎上した後、沖縄の悲しみを共有したいと制作した作品もあり、この作品は売れれば全額寄付する。

 光彫りは、東京芸術大・大学院で建築やデザインを学んだ後、壁や床の中にあり普段は人目に触れない素材に光を当てようと考案した。電動ブラシで削ったり、はんだごてやシンナーで溶かしたり、彫り具合で濃淡が生まれ、光の水墨画のように幻想的に輝く。「安い工業製品が光を発し、美しい空や海、宇宙に変わるコントラストにひかれる」と話す。

 デザイナーだった四年前、仲間の勧めで第二回アート散歩に参加したところ、斬新な作風が評判となり作家デビューした。今年は東京・銀座で初の個展を開催。狂言やコンサートの舞台演出や、テレビ出演が相次ぎ、大きく飛躍した。

 鑑賞した町内の主婦岡部陽子さん(71)は「座って見入ると落ち着き、心が洗われる」と語った。土曜日の十六、二十三、三十日のみ展示。問い合わせはゆるかわさんの事務所=電03(6277)5426=へ。

 開催日は会場ごとに異なる。詳しくはアート散歩のホームページで。問い合わせは実行委員会=電080(5945)3376=へ。

首里城を描いた作品

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