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【神奈川】

知事の看板政策「未病改善」 数値化して分かりやすく

未病指標を国際指標にする一環で、フィンランド・オウル市長(左)と覚書を交わす黒岩知事(県提供)

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 病気になる前から対策を取るという黒岩祐治知事の看板政策「未病改善」について、県は、身長・体重比で表す体格指数(BMI)や血圧、簡単な記憶力と運動能力のテストなど心身の状態を示す十五項目を組み合わせ、未病の状態を0から100までの数値で示す「未病指標」の概要を発表した。

 黒岩知事は、人の体調は「病気」と「健康」に明確に区別できず、その間にある「未病」の段階を重視すべきだと主張している。ただ、これまでは未病の状態を数値で表せず、医療目標として管理できないのが課題だった。

 県は二〇一七年、東京大や保険会社などでつくる研究会をつくり、世界保健機関(WHO)とも協力し、科学的根拠があり、精度の高い指標の開発を進めてきた。八十三項目の候補から選んだ十五項目を一定の計算式で組み合わせた「未病指標」を考案した。

 指標は数値が低いほど疾病リスクが高い。十五項目には、心の健康状態が分かるとされる本人の音声データも含まれる。

 県は、未病指標が普及すれば、県民の健康寿命が延び、医療政策のコストを削減できると見込む。来年三月、県が提供する健康管理のスマートフォンアプリ「マイME−BYOカルテ」で指標を表示、保存できるようにする。保険会社の商品設計や、病院で患者の状態を管理する際にも利用できると想定している。データを蓄積して精度を上げ、将来的には国際指標としての採用を目指している。 (志村彰太)

 

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