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【神奈川】

知事「守れず 心からおわび」 職員自殺 パワハラ「自己検証する」

記者会見で沈痛な表情を見せる黒岩知事=県庁で

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 県の男性職員=当時(37)=が二〇一六年に自殺したのは長時間残業と上司のパワハラが原因だとして、母親が県に約一億円の損害賠償を求めて提訴したことについて、黒岩祐治知事は二十一日の定例記者会見で「同じ子を持つ親として、遺族の気持ちはよく分かる。(職員を)守り切れなかったことに心からおわびしたい」と、涙を見せた。

 知事は自殺した職員について「知っている職員だった。いつも笑顔で優しく、仕事もできる貴重な人だった」と振り返った。亡くなった後は「ご自宅に行き、線香を上げた。彼の厳しい状況を救えず、申し訳ないと伝えた。思いが家族に伝わっていなかったのなら反省したい」と語った。

 長時間残業が常態化していた財政課の勤務状況について「(職員が自殺した当時は)泊まり込むような残業が当然という認識だった。今は時期・部署の例外なく残業の削減に取り組んでいる」と、改善していると強調した。

 パワハラについては「自覚がない上司もいる。何がパワハラに当たるのか、自己検証する必要がある」と述べるにとどめた。幹部職員にパワハラへの意識を高めるよう指示するという。男性職員へのパワハラは今後、外部の専門家で構成する協議会で検証する。

 裁判での対応は「訴状がまだ届いていない」として明らかにしなかった。 (志村彰太)

 

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