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【神奈川】

ルワンダで義肢製作 茅ケ崎出身・ルダシングワ真美さんの活動追う

本を寄贈した松島さん(右)と松浦さん=茅ケ崎市役所で

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 かつて紛争のあったアフリカ・ルワンダで、手足を失った人に義足などを無償で提供している茅ケ崎市出身のルダシングワ真美さん(56)と夫のガテラさん(64)の活動を追った本を、著者で市内に住む脚本家の松島恵利子さん(55)と、真美さんの叔母の松浦和子さん(84)が同市の小中学校32校に寄贈した。松島さんは「真美さんたちの努力は壮大なドラマ。子どもたちに伝えたい」と話した。 (吉岡潤)

 真美さんは一九八九年にケニアに留学し、ルワンダ人のガテラさんと出会う。子どものころ足に障害を負ったガテラさんから「母国で障害者の役に立ちたい」という夢を聞き、「力を合わせて生きていこう」と決意。九二年から五年間、横浜市で義足などの製作技術を学んだ。

 ルワンダでは九四年、植民地支配に起因する民族間対立から、百万人以上が犠牲になったとされる大虐殺が起き、手足を失った人も多かった。九五年にルワンダを訪れた真美さんは支援の必要性を実感。九七年、二人は首都キガリに義肢製作所を設立し、その後、隣国ブルンジにも工房を開き、約一万人に義足や装具を配り続けてきた。

 アニメ「ちびまる子ちゃん」や道徳教材の脚本などを手掛けてきた松島さんは真美さんの活動をメディアで知り、ルワンダにも出掛け、五年かけて取材、執筆。今年八月に「義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士」(汐文(ちょうぶん)社)を出版した。

 寄付を集めて苦労を乗り越えて道を切り開いていく二人の姿や、大虐殺に関わった人に義足を提供することに戸惑う真美さんに、ガテラさんが「前を向くために受け入れる。同じルワンダ人として」と説く姿などを丁寧に記した。松島さんは「いろいろな学びがある。子どもたちは私が想像できない受け取り方をしてくれるのではないか」と期待している。

 中学時代に母親を亡くした真美さんを支えてきた松浦さんは「二十年以上、二人でよく頑張ってきた。自慢のめい」と表情を緩めた。

 

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