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【神奈川】

特産豚肉使用しソーセージ開発 本場で“金” 清川村 自慢の味に

金賞の賞状の横で、粗びきソーセージ入りのホットドッグを見せる松田さん=いずれも清川村で

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 清川村と、村の地域おこし協力隊が力を合わせ、特産の豚肉「恵水(めぐみ)ポーク」を生かしたソーセージを開発した。今夏には、国際的な食肉加工品のコンテストで金賞を獲得。地域活性化に役立てようと、商品化に向けて奮闘を続けている。 (福浦未乃理)

 「豚の数が人口を上回る」とも言われる村は、約三千人が暮らす。自然あふれる宮ケ瀬ダムには年間三百万人の観光客が訪れるが、アピールする特産品が少なく「地元資源を産業として生かしきれていない」(産業観光課)のが悩みだった。

 村は恵水ポークに目を付け二年前、特産品の開発に着手。地域おこし協力隊の松田桂一さん(58)に助けを求めた。松田さんは、勤めていた民間企業を早期退職し、新たな挑戦として協力隊に応募。二〇一八年一月に村に移っていた。

 ソーセージ開発で松田さんは、レシピづくりや製造を担当。品質にとことんこだわった。「ジューシーだけど油がしつこくない」恵水ポークの良さを損なわないよう、赤身と脂身の比率を工夫したり、温度を調節したりした。納得がいくまで、何度も試行錯誤を重ねた。

 今年四月、こだわりの詰まった粗びきソーセージが完成。本場ドイツで三年に一度開かれるコンテストが今夏、日本向けに国内で開かれ、出品すると味、見た目、香りなど百四十項目で満点の評価を受け、見事金賞を受賞した。

 喜びもそこそこに、松田さんは「品質を維持しないと、村の人に『何をやっていたんだ』と言われてしまう」と、既に三年後の大会を見据えて試行錯誤を続けている。

 目指すのは「村民の食卓に並ぶようなソーセージ」。今は、バジルやシソなど地元の農家が育てた食材を混ぜ込むなどして、ソーセージの種類を増やしている。ユズの旬をとらえて、ユズを混ぜ込んだものも試作中だ。

 いずれは道の駅などで販売し、ふるさと納税の返礼品として出荷したいという。産業観光課の担当者は「村民の自慢の特産品になれば」と期待する。

 ソーセージは、開発拠点に併設するイタリアンレストラン「四季〜クワトロ〜」で食べられるほか、二十五日まで宮ケ瀬湖畔園地などで開催中のイベント「宮ケ瀬クリスマスみんなのつどい」で、ホットドッグやポトフに使用して販売されている。

ソーセージ作りの工程を説明する松田さん

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