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【神奈川】

アルミ廃材で花瓶開発 川崎の三つの中小企業が連携

アルミ廃材を立体的に加工するヘラ絞りのかわさきマイスター、大浪忠さん=高津区で

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 川崎市内にある三つの中小企業が連携し、「メード・イン・カワサキ」の花瓶を開発した。「Re−shibo(リシボ)」の商品名で、素材には町工場のアルミ廃材を活用。「ヘラ絞り」と呼ばれる金属加工の職人技とともに、花瓶の表面にチョークで彩りを添える遊び心も加えて、新たな価値を生み出している。 (石川修巳)

 リシボを製造するのは、高津区の金属加工業「相和(あいわ)シボリ工業」。回転させた金属に棒状のヘラを当て、立体的に成型するヘラ絞りを手掛けている。

 工場長の大浪(おおなみ)友和さん(42)は「大量に出るアルミ廃材がもったいなくて、何かに活用できないかと模索していた」と語る。川崎市の仲介で、中原区の「佐野デザイン事務所」に相談。「エコ」をテーマに、職人技で廃材をリサイクルする花瓶の開発につながった。

 高津区の日本理化学工業が製造するチョーク「キットパス」も組み合わせることで、子どもも大人も、花瓶に「書く、消す」を繰り返し楽しめる趣向が加わった。台にはスギの間伐材を使ったという。

 アルミ廃材の加工は工場長の父で、ヘラ絞りの市内最高峰の匠(たくみ)として「かわさきマイスター」に認定された忠さん(73)の出番だ。当初は機械で成型しようとしたが、複雑な形状のためアルミ板の厚みの調整が難しく、手作業でしか加工できないという。

 「うまく加工したなあ、と同業者にも言われる。手間がかかる仕事だけども、まねのできない製品になった」と忠さん。ともに町工場を支えてきた妻の美津江さん(65)も「インテリアにもいい。今までにないものができた」と喜んだ。

 リシボは高さ一二・五センチ、直径一一・七センチ。参考価格は五千二百八十円(税込み)。中原区木月の高喜(たかき)商店で販売するほか、近くインターネットでも販売を始める。問い合わせは、相和シボリ工業=電044(888)6361=へ。

アルミ廃材を活用した花瓶「Re−shibo」(sanodesign提供)

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