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【神奈川】

台風19号被害の市検証委 年末の初会合非公開 今後は公開検討

 昨年十月の台風19号による被害に関する川崎市の検証委員会初会合が非公開で行われた問題で、市が今後の検証委の公開を検討していることが分かった。検証委事務局は初会合を非公開とした理由を「被害を受けた個人を特定できる情報を扱う恐れがあった」などと説明したが、実際にはそうした情報は議論に出なかったという。 (大平樹)

 事務局の上下水道局によると、個人だけでなく、被災企業が明らかになった場合も「法人の利益を害する恐れがある」と判断。「議論を公開することのメリットとデメリットを比べて検討した結果、非公開と決めた。妥当だった」と説明する。一方で、初会合で個人を特定する情報が出なかったことから、三月の検証結果報告までに開く検証委や下部組織に当たる河川と下水道の両部会は、公開を検討しているという。

 今回の検証には、第三者委員会を設置するべきだとの指摘も市議会から出たが、福田紀彦市長は職員だけで検証した上で有識者の意見を聞くと答弁した。

 昨年十二月六日の定例会見で市長は「スピード感を持って検証していくことが次の対策につながる」と説明した上で「お手盛りではないかと不信感を持たれないように検証作業を進めたい」と述べたが、非公開でスタートした。

 市情報公開条例は前文で「市に関する情報は公開が原則」と明記。市が一九九九年に全国に先駆けて制定した「審議会等の会議の公開に関する条例」でも、条文で「会議は公開する」と明記している。ただ、同条例は学識経験者ら外部委員を含む審議会などが対象。市行政情報課の担当者は、職員だけの会議の公開を定めるルールはないとした上で「社会的な影響を考慮して、公開や事前告知することはある」と説明した。

 市によると、検証委初会合は昨年十二月二十七日に市役所で非公開で開かれ、今月十日に議事録要旨などが公表された。報道機関への事前告知はなく、設置要項では会議の公開、非公開も定めていない。告知しなかったことについては、担当者は「配慮が足りなかった」と釈明した。

 

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