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【神奈川】

「津久井やまゆり園」入所者支援 不適切拘束「ゼロ達成」報告後も 第三者委が疑い指摘

 二〇二一年度に県内二カ所に分散移転を予定する県の知的障害者施設「津久井やまゆり園」での入所者支援状況を検証する第三者委員会は二十一日、二回目の会合を開き、同園を運営する「かながわ共同会」が「身体拘束ゼロ」を達成したと県に報告した一八年四月以降も、少なくとも入所者三人に不適切な身体拘束をしていた疑いが強いことを明らかにした。

 身体拘束には、居室を施錠して閉じ込めることも含まれる。委員長の佐藤彰一・国学院大教授によると、三人のうち一人はほとんど丸一日施錠され、残る二人も半日施錠されていた。委員が居室の写真を確認すると、居室の衛生状態も良好には見えなかったという。

 拘束理由について、園の記録には「見回り困難」と記載されていたが、第三者委は例外として認められる「やむを得ない理由」にはならず、障害者虐待防止法違反の虐待の疑いが強いとみている。

 また、やむを得ず拘束する際は、事前に上司の決裁を得る必要があるが、佐藤委員長は「現場の判断で施錠した可能性が高く、手続きが守られていない」と指摘。さらに「拘束が行われているのに、同園がなぜ『身体拘束ゼロ』と報告したのか、なぜ県がこの拘束を問題視しなかったのか分からない」と話した。今後、共同会や県の担当者への聴取も検討している。

 これとは別に、黒岩祐治知事は同日の定例記者会見で、共同会が運営する「愛名やまゆり園」(厚木市)で、複数の入所者に対して「食事をお盆にまき散らして食べさせる」「トイレに長時間座らせる」などの虐待が認定されたと明らかにした。この虐待も、指定管理者見直しの検討に影響するという。 (志村彰太)

 

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