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【神奈川】

<記者だより>芽吹き

 百二十年前に建てられたという土蔵の中は、都市農業の可能性を秘めた見本市のようだった。さまざまな農作物を生かしたジャムは彩り豊かで、自家栽培の果物を使ったワイン、それにクラフトビールもある。

 「農業ってそんなこともできるんだ、と従来のイメージを突き破りたい」と川崎市麻生区の山田貢さん(37)。土蔵を改装してワインスクールを開き、人工知能(AI)を駆使したイチゴ栽培も始めた。

 高齢化に後継者不足、きつい労働環境。課題はたくさんあるけども、農業に夢を抱ける芽吹きを実感してもらいたいのだという。

 その一つが「かわさきそだちワイン特区」。三月にも認定される見通しで、自ら栽培したブドウを使って、自家製ワインを提供できるようになる。

 「農家に生まれた自分もまた、農業にいいイメージを持てなかった一人でした」。次なる構想を明かしながら、そう告白した山田さん。私も農家生まれの記者として、農とともにある暮らしの味わいを伝えていきたい。 (石川修巳)

 

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